兵庫県丹波市柏原町の方山文生さん(64)宅の庭で、モクセイ科の落葉樹、ヒトツバタゴが白い花を大量に咲かせ、近隣住民の目を楽しませている。満開の白い花を遠目から見ると、こずえに降り積もった雪のよう。見慣れない樹木に付ける愛称「なんじゃもんじゃ」とも呼ばれている。
樹高約5メートル、根元幹直径約25センチ。28年前に、地域のシンボルツリーになれば、と対馬の園芸店から高さ30センチほどの苗木を購入し植えた。
花期は5日間程度という。方山さんは、「今年は花が咲くのが1週間ほど早かった。バッと咲いて、パッと散る。その潔さが好き」と眺めている。
ヒトツバタゴの自然分布は長野県や、岐阜県の一部、長崎県対馬市などと狭く、環境省の絶滅危惧種(VU)に指定されている希少種。