丹波焼の若手陶芸家でつくる「グループ窯(よう)」が、立杭陶の郷(兵庫県丹波篠山市今田町上立杭)内のアートギャラリー丹波で作陶展「しましま彩彩」を開いている。20―30歳代のメンバー7人が、「しましま」というテーマに沿って得意技法を用いて作陶した茶碗や皿、湯飲みなど、食器類を中心に約300点を展示している。5日まで。
今回のテーマは、今年の干支の寅から着想。半年前から作陶してきた。
会場には、各メンバーの展示コーナーを設けている。茶室では、全員が3点ずつ茶碗を並べている。縦じまの線がダイナミックに描かれたものや、トラをイメージした黄と黒の2色のものなど、模様、色ともに多彩な茶碗が並ぶ。市野貴信さんが製作した、座板が丹波焼となったブランコ(高さ約2・5メートル)もある。
代表の市野健太さん(35)は「丹波焼の伝統を守りつつ、新しい魅せ方に挑戦している」と話す。作品は購入もできる。