「第7回篠山よさこいまつり2022」(同実行委員会主催)が29日午後1―4時、大手前南駐車場(兵庫県丹波篠山市北新町、田園交響ホール向かい)で3年ぶりに開かれる。同県の丹波地域4チームを含む近隣都市から約15チームが演舞する予定。また、テイクアウトの弁当やスイーツ、パンを販売する。
丹波地域から出場するのは、丹波篠山市の丹波篠山楽空間、輝楽、篠恋、丹波市の丹波沼貫よさこいチーム一心貫。
毎年4月に同市で行われてきたが、2020、21年は新型コロナウイルスの影響で中止に。よさこいチームが活動を中止したり、解散したりする流れを食い止めようと、丹波地域4チームで実行委員会をつくって昨秋から会合を開き、規模を縮小して開催することを計画。各チームに参加の意向を聞き、募集をかけた。
県内では、5月22日に「ひめじ良さ恋まつり」、7月17日に加古川市「踊っこまつり」、8月21日に小野まつり「おの恋おどり」などのよさこいまつりが開催される動きも後押しにつながった。
約20人の規模で出場する丹波篠山楽空間は、これまで週1回、健康増進センター(丹波篠山市今田町釜屋)で練習。4月中旬から、まつりに向けての練習を開始した。同チームにとって今回のまつりは、コロナ禍前の19年12月ぶりの舞台。それ以降に加入した新規会員3人は念願の初舞台を踏む。松本香菜子さん(36)=丹波篠山市=は、「体験会で娘と一緒によさこいが踊れたらと思って入会した。初舞台は楽しみ」と笑顔。田中綾さん(27)=西宮市、丹波市氷上町出身=は「踊ってすっきりするのがよさこいの魅力。本番は楽しんで踊りたい」、友人の岸田知実さん(27)=丹波市=は「よさこいは体を動かす良い機会になっている。当日は間違えないよう踊りたい」と話していた。
上羽裕樹実行委員長は「新型コロナの影響で2年間、中止を決断せざるを得なかったが、まつりの原点はステージも何もない『完全に手作りのおまつり』。これまでおもてなしの心でお迎えすることを一番に活動してきたので、その原点を強く思い出すきっかけになった。初心に返って準備を進めています」と来場を呼び掛けている。
午後零時20分ごろから、篠山鳳鳴高校書道部によるパフォーマンスもある。
入場無料。駐車場は近隣の市営駐車場などを利用すること。