兵庫県丹波篠山市立今田小学校の全校児童が先月から手作りしてきた陶芸作品が17日、完成した。コロナ禍で3年ぶりの陶芸体験。校内の登り窯「あけぼの窯」で焼成した鉢や花瓶、茶碗などを受け取り、「めっちゃきれい」と喜んでいた。
同校のある今田地域は日本六古窯の一つ「丹波焼」の里として知られる。児童たちは毎年、在校生の保護者の窯元のサポートのもと、作品制作を体験している。
5月下旬に制作した作品を、各窯元で素焼きし、8日にあけぼの窯の中に入れた。丸一日かけ、1300度にも及ぶ高温の火で焼き上げた。児童は、薪を入れて温度調整する作業も体験した。
今年が初めてで、鉢を制作した3年生の女子児童は「2年間できていなかったから、今年はできて嬉しかった」と喜んだ。茶碗を作った6年生の男子児童は「最後の年にお気に入りの作品ができた。みそ汁を入れて使いたい」と話した。