「桂む雀と愉快な仲間たち―かたりとしゃべりとハーモニカ」が7月10日午後2時から、兵庫県丹波篠山市の四季の森生涯学習センターで開かれる。同市の有志らが主催する「桂む雀フレンドシップコンサート」が2011年から開かれ(20年のみ中止)、昨年で一区切りの10回目を迎えた。コンサート後の観客へのアンケートで継続を希望する声が多く、11回目へと踏み出した。
同市のねじき蕎麦「時夢館(タイムハウス)」、桂む雀さんを勝手に応援する会の主催。脳梗塞の後遺症で言語障害が残り、右半身不随になりながらも、ハーモニカやピアノの演奏に取り組む落語家の桂む雀さんが出演。ハーモニカで「夏の思い出」「手のひらを太陽に」「しょうじょうじのたぬきばやし」「北の国から」などを、ピアノで「鉄腕アトム」「きらきらぼし」などを演奏する。
また、タレントの山田雅人さんが語りで「長嶋茂雄物語」を披露する予定。フリーアナウンサーの三代澤康司さんが司会を務め、山田さんと漫才も披露する。
このほか、時夢館を拠点に活動し、17年からコンサートで協演している地元のハーモニカグループ「にじいろハーモニー」(8人、太野垣鈴子代表)が出演する。
丹波篠山市でのイベントを通じて桂む雀さんと30年来の交流を深めている、主催者代表の藤本定一さんは「とにかくむ雀さんと一緒に楽しみたい」と本番を心待ちにしている。
チケットは、一般前売り2000円、当日2500円。小学生以下・身体障害者手帳を持っている人は1000円。時夢館、田園交響ホールなどで販売している。