青々とした稲がぐんぐん背伸びを始めている兵庫県丹波篠山市。美しい草原のようになった田からひょっこりと顔を出したのは野鳥の「サギ」だ。口角の切れ込みの位置から、「ダイサギ」とみられる。
この時期の田はさまざまな生き物の宝庫。カエルや虫、小魚など、サギにとっては「楽園」となっており、豊かな生態系の維持に人間も一役買っていることがうかがえる。
稲の間をゆったりと歩きながら時折、隠れるようにして餌をついばむサギ。稲の緑とサギの白のコントラストは、何気ないけれど、「農村の夏」を象徴する景色だ。
27日には早くも各地で梅雨明けが宣言され、近畿地方も雨が少ないまま明けてしまいそう。人間も含め、生き物たちにとって厳しい夏になるかもしれない。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)