JR西日本の長距離列車「WEST EXPRESS(ウエスト エクスプレス) 銀河」が1日、初めて大阪駅から兵庫県豊岡市の城崎温泉駅までを運行。途中停車駅の篠山口駅(同県丹波篠山市)のホームでは、日本遺産にも認定されている同市伝統の「デカンショ踊り」が披露され、乗客らを歓迎しながら車窓越しに地域の魅力をPRした。
銀河は6両編成で、1日から3日まで約60人を乗せて大阪から城崎温泉までを運行。車内での特産品販売などのほか、途中停車駅で地元住民らによるもてなしが展開されている。兵庫県とJRグループが一体となって行う大型観光宣伝事業「兵庫デスティネーションキャンペーン」の一環。
篠山口駅では、浴衣に笠をかぶった「兵庫県丹波篠山デカンショ節保存会」の会員らがホームで踊りを披露し、車窓越しに手を振ったり、写真に収める乗客の姿もあった。また、車内では関係者らが同市特産の黒大豆や地酒などを販売した。
観光大使やマスコットらとともに出迎えた酒井隆明市長は、「黒豆などのおいしい食べ物やきれいな城下町がある。今度はゆっくり来てください」と呼び掛けていた。