移住希望者向けに「ツアー」 古民家や市推進の「家」巡る DIYのポイントも説明

2022.07.11
地域

移住ツアーの見学先となった北嶋の古民家=兵庫県丹波篠山市北嶋で

 兵庫県丹波篠山市の移住相談窓口「丹波篠山暮らし案内所」がこのほど、移住ツアー「古民家と新築―私たちらしい家」を開いた。同市への移住希望者15人が参加。県や市の空き家活用の補助金を申請予定の古民家(同市北嶋)と、市が推進する住宅認定制度に基づいて建てられた「丹波篠山の家」を2軒(同市東岡屋・細工所)巡り、移住や改修の参考にした。

 北嶋の古民家は農地付き。改修後、今秋に同県宝塚市から移住する白鞘孝一さん(56)、知美さんが今春に購入した。すでに夏野菜を育てており、土蔵をプライベートの音楽スタジオにする計画の孝一さん。ツアーで参加者らの質問にも答えた。

農地付き古民家の改修ポイントを改修業者から聞く移住希望者たち

 古民家改修業者、暁月建築(本店・宝塚市)の鈴木裕明代表取締役が改修のポイントを説明。耐震診断を受けるなどして安全性を確保することや、構造や屋根はプロに任せるなど、DIYのプロとアマの区分を意識することの大切さを話した。鈴木代表取締役の母親は丹波篠山市乾新町出身で、まもなく本店を同市山内町に移すという。

 大阪府から参加した50歳代の夫婦は「ロケーションや金額などで中古物件を探している。移住後、商売をする上でも丹波篠山のネームバリューは高い」と話していた。

 8月下旬―9月頃には、「子育て支援ツアー」を行う予定。

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