兵庫県丹波篠山市にある国史跡・篠山城跡の南堀で見ごろを迎えているハス。見事に開いた大輪もさることながら、これから開くつぼみは、まるで「尖塔」をほうふつとさせる美しさだ。
南堀には外来カメによる食害で一時、姿を消したものの、さまざまな取り組みで復活を果たした「篠山城蓮」と園芸品種があり、2種が競うように咲く。
なぜかつぼみにひきつけられ、大輪を差し置いて撮影していると、金属のような光沢を放つ羽が特徴の「チョウトンボ」が飛来。こちらも虹のような色の羽を見せて競演した。
一目でこの時期にしか見ることができない2つの「眼福」。何気ない自然が作り出す「美」を伝えてくれる。
【丹波新聞虫部】