青垣いきものふれあいの里(兵庫県丹波市青垣町山垣)で企画展「むし・虫・蟲展」が開かれている。生きたカブトムシやクワガタムシなどの国産昆虫をはじめ、ヘラクレスオオカブトなどの海外産の巨大昆虫を展示しているほか、チョウやトンボなどの昆虫標本を29箱約150種類並べている。中には今では見ることの少なくなったタガメやゲンゴロウもあり、来場者の興味を誘っている。8月28日まで。月曜休園。入園無料。
生きた標本として展示しているカブトムシ、ミヤマクワガタ、ノコギリクワガタ、カナブン、オオセンチコガネなどは同施設周辺で採集したもので、ケースの中で元気よくうごめいている。
また、全長が15㌢ほどもあり、甲虫類の中で世界最長種とされる中南米原産のヘラクレスオオカブトや、雄の立派な3本角が特徴でマレー半島などに生息するコーカサスオオカブトなど、海外産カブトムシも子どもたちの人気を集めている。
標本展示は、キアゲハやアサギマダラ、スズメガ、ホタルなどが納められた標本箱が整然と並び、目を引く。朱色の毒虫ヒラズゲンセイや、体長2㌢足らずで10円玉にすっぽり収まる世界最小級のハッチョウトンボなどもある。
タガメやゲンゴロウの標本の前では、大人たちが「昔はいたけれど、最近は本当に見なくなったなあ」などとしみじみ話していた。