兵庫県丹波篠山市西谷の長澤逸夫さん(52)宅で、近くの放棄竹林を伐採した竹チップの中からたくさんのカブトムシが生まれた。近所やにしき保育園に100匹以上を寄贈し、園児たちを喜ばせた。
毎年11月頃、NPO法人バイオマス丹波篠山、西谷自治会、川代ダムを用水源とする東播用水土地改良区の官民関係者らが放棄竹林を伐採し、粉砕機で細かくしている。粉砕した竹チップは、伐採に参加した人たちが草抑えや肥料などに使っている。
長澤さんは、約1・2メートル四方、高さ約50センチのカブトムシ小屋を作り、その中に竹チップを敷き詰めた。2年かけて竹チップがカブトムシ生育に良い環境となり、竹チップ活用の好例となった。
日よけとなる木を置いたり、長男の佑樹君(高2)が木でゼリー置き場を作ったりして育てている。長澤さんは「子どもたちがカブトムシをもらって喜んでいる姿を見るのがうれしい」と話している。