大学生がチャレンジショップ 焼き菓子など販売 「応援したい人」も続々登場

2022.08.07
地域観光

今年もチャレンジショップを開く前川さん(中央)ら=丹波篠山市西町で

兵庫県丹波篠山市西町にある「西町ブリキ玩具製作所」で10―16日(13日は休み)の午前11時―午後5時、地元の大学生、前川天音さん(20)が、焼き菓子などを販売するチャレンジショップを開く。昨年に続いて2度目で、今年は同世代を中心に前川さんが「応援したい」と考える人たちとコラボ。アクセサリーや古着の販売、弾き語りライブにダンスと、多種多様なイベントを繰り広げる。前川さんは、「昨年の経験は人生トップの思い出になったし、成長にもつながった」と言い、「私の周りにいて、こんなにも輝いている人がいることを、たくさんの人に知ってもらえる場になれば」と来場を呼び掛けている。

前川さんはパウンドケーキやスノーボール、アメリカンクッキーなどの焼き菓子を販売。レモネードやソーダフロートなどのドリンクもある。

前川さんと縁のある人たちも出店。11、12日は「F・trois」さんがアクセサリーとファッション、14、15日は「im」さんが古着、14―16日は「Brain」さんがアクセサリーを販売する。

また、10日(午後1時―、午後3時―)は川上大地さんとYukiさんが弾き語りライブとデュエットを、16日(午後1時―、午後3時―)は竜太さんとLunaさんがライブとダンスをそれぞれ披露する。

「靴下」をモチーフにした絵の個展やポストカードの販売もある。

昨年は、高校の先輩が同施設でチャレンジショップを開いたことを聞き、「自分もやってみたい」と共通の知人を介して知り合った同級生と”自分たちの店”を開いた。初めての挑戦だったが、同年代など多くの人が来店して盛況となり、用意した焼き菓子は残らず売れたという。

今回、知人とのコラボを考えたきっかけは、昨年のショップで来店した人から掛けられた言葉。「同級生たちから、『お店を開くなんてすごいね』『尊敬する』なんて言ってもらえたけれど、私の周りにはもっと頑張っている人や、『応援したいな』と思う人がたくさんいる」と前川さん。

「Luna」の名でダンスを披露する大学生の細見佳乃子さん(20)も昨年、店を訪れた一人。細見さんは、「大学で地域を盛り上げることを勉強していて、自分で店を開いた前川さんたちの姿を見て世界が広がった」と言い、「実際に自分も参加することができ、貴重な機会」と喜ぶ。

細見さんの同級生で、個展を開く、山添ひなたさん(20)も、「個展を開くのは初めて。上手ではないけれど、私が良いと思うものを見てもらえたら」とほほ笑む。

2人が、「やりたいことを形にして行動しているのがすごい」と評する前川さんは、「前回を越えるものを作りたい。1秒でも『楽しい』と感じてもらえる時間にできたら」と意気込んでいる。

関連記事