兵庫県丹波篠山市宮ノ前にある波々伯部(ほほかべ)神社の例祭「祇園祭」が7日、同神社で開かれた。新型コロナウイルスの感染拡大状況を考慮し、山車や、3年に1回登場する錐形の曳山「キウリヤマ」の奉納などは取りやめ、規模を縮小。神事や、地元の幼児が伝統の装束に身を包む「踊り子」のお披露目などを行った。
例年、キウリヤマが出る年には踊り子も登場し、小太鼓を叩いて迎え入れる。本来、今年がキウリヤマを奉納する年だったため、踊り子がお披露目されることになった。今年は、3ー5歳の4人が務めた。
突然の雨が降る中、角状のシュロや折り紙などを付けた手作りの帽子をかぶり、小太鼓を手に登場。好天となった後、来場者らを前に小太鼓を鳴らした。伝統の渡御行事では、近松戝宮司や氏子総代、巫女らとともに田園の中を行進し、大歳神社(宮ノ前)で神事を執り行った。
父が幼い頃に被った帽子で踊り子を務めた3歳の女の子は「たのしかった。服がかわいかった」と話していた。