酒造りへ祈願祭 丹波杜氏が誓い 「名醸酒を醸す」

2022.09.29
地域

市原清兵衛の碑の前で、今年の酒造りの安全を祈願する杜氏ら=2022年9月21日午前11時9分、兵庫県丹波篠山市北新町で

兵庫県丹波地域の丹波杜氏組合(青木卓夫組合長)はこのほど、丹波杜氏酒造記念館などで「酒造安全祈願祭」などを開いた。杜氏ら約40人が出席。今年の酒造りの無事と、「良い酒ができますように」と祈りをささげ、蔵入りした。

酒の神を祭っている京都市の松尾大社から宮司を迎え、毎年、酒造りに入るこの時期に祈願祭を営んでいる。

また、江戸時代後期、酒造りの出稼ぎ制限の撤廃を求め、藩主に直訴したことから、丹波杜氏の恩人としてあがめられている(同県丹波篠山市今田町)市原村の清兵衛の碑(同市北新町)にも参拝した。

青木組合長は、「丹波杜氏の伝統である勤勉さと粘り強さをもって名醸酒を醸すとともに、醸造業界の発展と、醸造に関わる全ての者たちの健康と安全を願う」と誓いのことばを述べていた。

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