”お正月”を収穫 お節に使う「天内芋」 子芋多く子孫繁栄に

2022.10.08
地域

天内芋を初収穫した会員ら=兵庫県丹波篠山市大山上で

兵庫県丹波篠山市大山上地区の伝統野菜「天内芋(あもちいも)」(サトイモ)の収穫が始まった。たくさんの子芋が付くことから子孫繁栄につながるとして、正月のお節料理にも使われており、12月初めまで収穫が続く。

同地区の天内谷の農家で代々種芋が受け継がれてきた。一般的なサトイモに比べて粘りがあり、もっちりとした食感が特徴という。もっと多くの人に知ってほしいと、6年前に立ちあげた一般社団法人「天内」で栽培に当たっており、今年は2カ所の畑で計約25アールを栽培している。今年の出来は例年通り良いといい、シーズン中に約5トンを出荷する見込み。

親芋から子芋を取り外す作業をしていた同法人の西垣園子さん(69)は、「和気あいあいとみんなで作業するのも楽しい」と笑顔で話していた。

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