兵庫県丹波篠山市が市民から投票を募っていた「丹波篠山ブランド」を発信するためのロゴマークに、同県西宮市在住のデザイナー、岡田はるかさん(27)の原案が採用されることが決まり、20日に篠山城跡で発表会が開かれた。岡田さんは、特産や景観、文化などの同市が誇る豊かな地域資源を「宝石」に例え、「丹波篠山」の文字の周りにちりばめた。
岡田さんの作品は、▽美しい町並みと農村景観▽農の都、食の聖地▽歴史と文化、芸術▽命輝く自然環境▽丹波篠山人―の5つの「宝石」を、イノシシや黒豆、山々、デカンショ踊りの笠などのイラストで表現した。
岡田さんは「まさか選ばれるとは思っていなかった。投票していただき感謝」と喜び、「同じ兵庫県民だけれど、丹波篠山には西宮にはない景色がある。丹波篠山のブランドを守っていく力になれれば」と笑顔だった。
酒井隆明市長は「丹波篠山の宝石を、丹波篠山の人の手で守り、未来につなぐという意味が込められている。これをもとに、さらに丹波篠山を盛り上げたい」と話した。
全国から502点の応募があり、専門家の意見も踏まえて絞り込んだ20点の中から市民による投票で決定した。
市は、商品やポスター、看板、パンフレットなどでロゴマークの使用を呼び掛けている。カラーとモノクロの4種類を用意。使用する際には、オンラインか、所定の書面からの申し込みが必要。