「おみこし、わっしょい」―。コロナ禍で“お祭り”の経験が少ない園児に楽しんでもらおうと、兵庫県丹波市の認定こども園あいいくの丘がこのほど、5歳児クラスの24人がみこしを担ぐ「祭りごっこ」の催しを開いた。保護者らが見守る中、威勢よく「わっしょい、わっしょい」と掛け声を上げながら楽しんでいた。
赤と黒色の法被を着て鉢巻きを締めた園児は、きらびやかなみこしを担いで場内を1周。保護者に笑顔を振りまきながら、最後はみこしを大きく揺らして楽しんだ。
同園の4、5歳児クラスは、地元の「丹波竹田祭」で子どもみこしを担ぐのが恒例だったが、コロナ禍でみこしの宮入りが中止され、ここ数年は担ぐ機会がなかった。
園児たちに秋祭りの体験をと、同祭実行委員会が提案し、オープン参観の中で保護者にも見てもらうことにした。
一生懸命、みこしを担いだ女子園児(6)は、「ちょっと重たかったけど、楽しかった」とほほ笑んでいた。
女子硬式野球チーム「兵庫ブルーサンダース」の選手3人が指導するボール遊び体験もあり、園児の歓声が響いた。