歩いて答えて健康に クイズで地域めぐる運動 「コロナ禍でも娯楽を」

2022.11.14
地域

スタンプラリーを楽しむ子ども=兵庫県丹波市市島町市島で

地域住民に健康で楽しく過ごしてもらおうと、兵庫県丹波市の市島自治会が地元にまつわるクイズを考え、各戸に用紙を配布して楽しんでもらっている。昨年も同様の企画を行い好評だったが、今回はスタンプラリーや、現地に行かないと問題に答えられない趣向を取り入れ、コロナ禍での運動不足の解消につながればと期待している。同自治会の公民館事業の一環で、館長の滝本信寿さん(51)は、「本来なら実際に会ってコミュニケーションを取りたいが、まだまだ集まりづらい。地域住民の気晴らしになれば」と話している。

「市島の物知り王になろう!市島クイズ」と題し、15問を出題。「自治会内の道路上に『止まれ』の文字は何カ所あるでしょう」「自治会内に唯一ある踏切の名前は」といったユニークな問題や、「恵比寿神社の石灯籠は何基あるでしょう」「市島にある2つの橋の橋げたは、合わせていくつ」など、実際に足を運ばなければ答えるのが難しいクイズも盛り込み、ゲーム性を高めた。

スタンプラリーは、自治会内に4つのポイントを設置。「以前、夏祭りや餅つき大会で楽しかった所です」など、問題用紙に書かれたヒントを頼りにポイントを探す方式で、地域を散策しながら楽しめる。

コロナ禍で住民が集う公民館事業が実施できず、閉じこもりがちな自粛生活に娯楽をと、昨年初めて企画。クイズを住民に考えてもらうところから始め、各組長を通じて1軒につき1枚の問題・回答用紙を配り、好評だった。

今回は自治会で問題を考案。昨年に続き、賞品も用意した。11月末を締め切りにしており、住民が散歩がてらに地域を歩いている。昨年、1等を獲得し、早くも今回のクイズとスタンプラリーを終えたという女の子は、「あまり自信はないけれど、1等を狙っています」と意気込んでいる。

滝本さんは「地元の魅力を再発見してもらい、地域をより好きになってもらえたら」と話している。

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