兵庫県丹波篠山市細工所にあり、JA丹波ささやまが運営するスーパー「Aコープハートピア」内に、個性あふれるかかし11体がお目見えし、利用客を出迎えている。同市内2JAの合併から20周年というJA丹波ささやまの節目を記念し、利用客に「ほっこりしてほしい」と、同JA女性会の役員ら8人が製作した。
作業着を着たり、JAの手ぬぐいを頭に巻いたりしている農婦や、登下校用の黄色い帽子をかぶった長靴姿の小学生、制服を着たJAの女性職員を模したものなど、笑顔の表情にこだわったかかしが、直売所内の各所に配置されている。
同会篠山支部長の瀧山玲子さん(59)が製作を発案。8人は、「かかしの里」として知られる同市市野々の村山紳一さん(71)から指導を受けた。木材と針金で作った骨組みに、新聞紙で肉付けし、衣装を着せた。
瀧山さんは「作っているうちに愛着が湧き、雰囲気が作り手に似てきたよう。思わず笑顔になる雰囲気が出せた」と笑う。同会の岡部恵会長(71)は「『あーやない、こーやない』と知恵を絞った力作。一人でも多くの人に見てもらえたら幸せ」と笑顔だった。