兵庫県丹波篠山市の高見咲雄さん(70)が、まるで人の手が「グー」をしているように見える長芋を収穫した。「なんでこんな形になったんやろ」と首をかしげている。
「長芋のシャキシャキした食感が好き」で、4年ほど前から畑の一角で少量育てている。プラスチック製の筒状の資材に種芋と土を入れて土中に斜めに差し込み、成長を楽しみに待った。
収穫期になり、筒を取り出したところ、1メートル近い芋が顔を出し、さらに土を除けるとユニークな姿が現れた。思わず「何これ!」と声を上げたという。
集落の産業文化祭の農産物品評会に「何か握ってる?」とタイトルを付けて出品したところ、「その他部門」で一等賞を獲得。「みんな驚いて、楽しんでくれました」と笑顔。右手でこぶしをつくりながら「もちろん、短冊にして食感を楽しみます」