兵庫県丹波市立西小学校3年生18人が、総合学習で取り組んだ「校区や丹波市の魅力調べ」の成果をまとめ、オンラインで丹波市内外の児童や教育委員会関係者らに発表した。児童がタブレットで作成したモニターに映す電子資料、画用紙に手書きしたクイズ、ロボットを使った市内観光案内といった、従来の調べ学習と情報通信技術(ICT)を組み合わせた立体的な発表で、ネットの向こうにいる児童らと交流。「11日、『かどのの冬まつり』に来て」と誘客した。
5日は、同県北部の香美町立香住小学校3年生(56人)に、西小児童が撮影した写真を交えて作成したスライドを発表。画用紙に書いた3択クイズをカメラに向け、挙手で回答を促した。
かどの(校区)の魅力発信チームは、交流施設かどのの郷を紹介。同施設名物の野菜市や、地元で採れた米と卵を使った卵かけご飯のほか、カタクリ、コスモス、達身寺の仏像などを見せた。丹波の生き物発信チームは、青垣いきものふれあいの里やアマゴを、その他の魅力発信チームは、丹波竜、丹波大納言小豆、黒井城跡などを紹介した。
また、紹介した場所を案内する3つの観光ルートを作成。地図に落とし込み、プログラミングの授業で学んだロボット「オゾボット」を地図上で走らせながら説明し、「ぜひ来て。『冬まつり』に来てくれたら、お米をプレゼントします」とPRした。
「こちらは学校給食にカニが出ます」と言う香住の児童に、西小児童は「食べたい」と声を張り上げた。「香住から離れているけれど、丹波に行ってみたい」という感想に、「ぜひ」と大喜びした。
西小の吉住来人君は「はっきり、ゆっくりしゃべれた」と喜び、梅本結菜さんは「大きな声で発表でき、よく伝わったと思う」と感想。田邉佳歩さんは「クイズに答えてくれてうれしかった」と喜びを語った。
担任の池田悟教諭は「やりとりを通し、地域の役に立てること、他校の児童とつながることを感じてくれたと思う」と話していた。