兵庫県丹波市立久下小学校(108人)で23日、焼き芋大会が開かれた。学校運営協議会と久下自治振興会が、終業式を終えた児童たちに2学期の頑張りのごほうびとして実施。児童たちは地域の大人からの“あったかーい”贈り物を口いっぱいに頬張って冬休みに入った。
1、2年生が学校そばの畑で栽培、収穫したサツマイモを使用する計画だったが、今年はイノシシに畑を荒らされ、収穫できたのはわずかな量。そんな話を聞きつけた近隣住民らが、足りない分のサツマイモを提供した。
運動場にドラム缶を半分に切って作った焚火台を並べ、協議会と振興会のメンバーがまきを燃やして炭を作り、アルミホイルにくるんだサツマイモを投入。終業式を終えて校庭に飛び出してくる児童たちを待ち構えた。
ふっくらとした焼き芋が1人1本配られると、児童たちはさっそく2つに割って、立ちのぼる甘い香りににんまりしながら勢い良くかぶりついていた。
2年生の男児は「僕たちが育てたサツマイモ。ホクホクしておいしい」と声を張り上げ、5年生の女児は「まるで蜜が入っているみたいに甘くておいしい」と顔をほころばせていた。