ボランティアで雪かきを行う兵庫県丹波篠山市村雲地区の有志グループ「村雲戦隊 お雪掻(せっか)き」の隊員が大雪を受けて”出動”した。トラクターや重機にブレードなどの雪を除ける部品を取り付け、集落道や歩道、公共施設などを走り、前日から降り積もった雪をよけて通行しやすい状態に。住民からは「お疲れ様」とねぎらわれていた。
発起人の粟野勝浩さん(61)によると「『これぐらい降ったら出動する』という、暗黙の基準がある」といい、5人ほどの隊員が、それぞれの判断で”緊急出動”。隊員以外で、機械を持つ住民も協力した。
農家の粟野さんは30年ほど前から雪が降ると、地域をトラクターで巡回。次第に一人では手が回らなくなり、10年ほど前からは機械を所有する有志と活動するようになった。2016年、遊び心から「お雪掻き」を結成した。
粟野さんは「朝早くから出勤する人や、通学する子どもたちのため。『ありがとう』と言ってくれる人がいれば、それで十分」と顔をほころばせた。