「先端技術で進めるスマート農業フェアin丹波」(丹波篠山農業改良普及事業協議会主催)がこのほど、兵庫県丹波篠山市の四季の森生涯学習センターで開かれた。農業用ドローンや営農管理・支援システム、リモコン除草機や草を抑えるアイガモロボなどが展示され、参加した農家らがメーカーの担当者らと情報交換した。
5つのメーカーがそれぞれにブースを設け、商品を展示。参加者の質問に応じたり、資料を手渡したりしていた。
加西市から訪れた男性(55)は、「集落で立ち上げた営農組合が動きだしたばかり。担い手が少ない中で機械化は必須条件。ただ費用の問題が一番きつい。少ない資金をどこに投じるか、優先順位を決める参考にしたい」と話していた。
同協議会の構成メンバーである兵庫県丹波県民局(丹波農業改良普及センター)は、2018年度から先端技術を活用した農業の技術実証などに取り組んできた。今回のフェアは、技術実証から普及の段階に入ったと捉え、多くの人に知ってもらう方向に軸足を移そうと初めて企画した。
同普及センターはこれまでにドローンを利用した薬剤散布によるカメムシ類の防除効果、水稲の直播、水稲の生育診断などの技術実証を実施。効果と課題、また課題を補うポイントなどをまとめ、会場で説明していた。