今年の恵方は「南南東」ー。兵庫県丹波市青垣町大名草の加工施設「愛菜館おなざ」で節分の3日、女性グループが早朝から恵方巻の巻き寿司づくりに追われた。前日に準備した具材を海苔と酢飯を広げた巻きすの上にのせ、手際良く巻いた。昼食に間に合うように販売する。
米は地元産コシヒカリ。カンピョウ、高野豆腐、シイタケなど7種類の材料は全て国産で、煮干しとカツオで取った天然だしで、具材は煮炊きしている。
助っ人を合わせ10人のメンバーの平均年齢は70歳超。具材7種の入れ忘れがないよう、具を手にするごとに心の中で数字を数え、「7」を確認して、巻く。
「昔ながらの、素朴ないなかの巻き寿司。無病息災と健康長寿の願いを込めて巻いています」と、リーダーの足立はつみさん(72)。
グループの活動は足掛け20年。今年も例年通り500本を巻いた。1本450円で、予約していた近隣住民が購入する。「愛菜巻き」の名で、土日に同施設で販売している。