地域の歴史を小話にしようと取り組んでいる兵庫県丹波篠山市立八上小学校6年生(14人)がこのほど、同校で落語家の桂歌之助さん(同市京町)から4回目の授業を受け、2月下旬に保護者らに披露する上でのアドバイスを受けた。
児童たちはこれまで、歌之助さんの落語を聞いたり、作った台本のオチを手直ししてもらったりした。冬休みには台本を覚え、クラス内で披露し合った。それぞれ、高城山や国鉄篠山線など地域の歴史を台本の題材にしている。
この日は、歌之助さんの落語を聞いて、それぞれの改善点を整理。それを生かして練習し、さらに歌之助さんからアドバイスをもらった。
1回目の授業で歌之助さんが営むカレー店にある高座で披露してもらった小話を再度披露してもらい、自分たちとの違いを整理。登場人物により、声の大きさやトーンを変えたり、表情を変えたりすることを学んだ。
それらの改善点をもとに、児童たちが小話を練習。児童たちは「おじいちゃんの声はどのように出せばいいの」「ポケットからの物の出し方を教えてほしい」と積極的に質問し、それぞれ歌之助さんから、「低い声でゆっくりと、考えながら話そう」「物を出すときはせりふを言った後も前に出し続けると観客に分かりやすい」と助言を受けた。
また、歌之助さんは、「登場人物の気持ちになることが大切。緊張しても勝手に体が動くよう、けい古を何度もやっている」と付け加えた。
男子児童は「登場人物の違いを見せるには、声の大きさや高低だけでなく、テンションも必要だと分かった」と話していた。