“にゃんにゃんにゃん”の「猫の日」(2月22日)にちなみ、兵庫県丹波市立中央図書館(氷上町常楽)が23日まで、猫が登場する絵本や写真集、小説などを並べた特設コーナーを設けている。同図書館と市内の猫保護団体、氷上西高校の1年生グループのコラボ企画で、100冊ほどの“推し本”と共に、猫の保護活動を紹介するパネル展示などもあり、来館者の関心を引いている。
繁殖しないように去勢、不妊手術をした野良猫を地域で管理する「地域猫」活動などを啓発、実践するNPO法人・たんばコミュニティハブ(岩間里美理事長)と、「丹波市内で動物の殺処分ゼロ」を掲げ、地域猫や保護猫の啓発活動に取り組む高校生グループ、NYATOWANS(8人)。
他市の図書館に「猫の日」にちなんだコーナーがあることから、岩間理事長(51)が1月末、丹波市でも同様の企画を、と同図書館に提案。同図書館は、昨夏に展開した猫本のミニコーナーが人気だったこともあり、提案を受け入れた。同団体が開く猫の譲渡会に参加するなど、以前からつながりがある高校生グループにも声を掛けた。
15日には、同グループの5人と岩間理事長、図書館職員が協力しながら会場を設営。かわいらしいポップを作ったり、パネルを展示したりした。
同グループの野本大雅さんは、「(不妊・去勢手術済みを示すため、耳の先端がサクラの花びらのようにカットされた)『さくら猫』のことを知らない人も多いと思う。自分たちの活動を知ってもらうきっかけになれば」と話す。
岩間理事長は「小学校で授業をすると、保護猫や地域猫に対する子どもたちの関心は高いと感じている。本を通じ、若い世代から自分たちの活動への理解が広がればうれしい」と話している。