展望台の地面に描かれていた丹波竜やちーたんのイラストの塗り直し作業に精を出す上久下小の6年生＝兵庫県丹波市山南町上滝で

2006年に国内最大級の草食恐竜「丹波竜」の化石が見つかった兵庫県丹波市でこのほど、地元の上久下小学校6年生（10人）が、化石発掘現場近くにある展望台の地面に大きく描かれた丹波竜と丹波市のマスコットキャラクター「ちーたん」のイラストの修復作業に励んだ。オレンジ色やピンク色の塗料を刷毛にたっぷりとつけて丁寧に塗り直した。

展望台は、遊歩道と共に7―8年前に造成。展望台の地面には体長約1・2メートルのちーたんと、全長約5メートルの丹波竜のイラストがシルエットで描かれていた。経年劣化で塗装は剥がれ、イラストが判然としないほどにみすぼらしくなっていた。

児童たちは修復のほかに、上久下小の校章と、ちーたんを1体、新たに描き加えた。友だちと楽しげに作業をしていた児童は、「卒業前にみんなと作業ができて小学校生活の良い思い出になった」と笑顔だった。