段ボールでイーゼル オーダーメードで制作 「SDGsにも沿った商品」

2023.03.03
地域

段ボールで作ったイーゼルと椅子=兵庫県丹波市春日町平松で

段ボール紙器を製造販売している日本紙器(兵庫県丹波市春日町平松)が、段ボールを使ったイーゼルと椅子を開発した。木製のイーゼルに比べて安価で、軽量のため持ち運びしやすいなどの特長がある。子ども用から大人用まで身長に合わせて、オーダーメードで対応する。

画材を配送している地元の物流会社から開発の依頼があったのがきっかけ。新型コロナ禍で、密を避けて楽しめる趣味として絵画が注目された中、手頃なイーゼルが段ボールで作れないかと依頼を受けた。同社は、段ボールベッドをはじめ、学習机、滑り台などの遊具も段ボールで作っており、そのノウハウを生かした。再利用の紙を使用しており、省資源になるほか、廃棄後は紙として再利用できるなどの特長も備えている。

カンバスなどをイーゼルに立てかける際、その高さはカンバスの大きさに合わせて調節できる。椅子も折り畳んで持ち運べ、相応の強度があるが、体重がオーバー気味で心配な場合は強度を高める。イーゼルは2000円から、椅子は500円から。

同社は、「木製が当たり前という製品を段ボールで製作することで、新規市場への参入に結び付けたい。SGDs(持続可能な開発目標)に沿いながら、段ボールの可能性を広げたい」としている。

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