「一緒にサッカーをしませんか」。入会を呼び掛ける高橋代表と、TISスクールの教室生たち＝2023年2月22日午後6時42分、兵庫県丹波市柏原町田路で

兵庫県丹波市柏原町の高橋祐樹さん（40）らがサッカー教室「TISスクール」をこのほど立ち上げた。練習特化型で、対外試合は行わず、保護者会もつくらない。欠席の連絡も不要の自由参加スタイルで、「放課後デイのような感覚で参加してもらえたら」と入会を呼び掛ける高橋代表。「子どもたちには戦術を教えることはせず、自分の体を自在に動かせるコーディネーション能力を伸ばすことに重きを置く。礼儀作法をはじめ、サッカーが楽しい、好きという気持ちを育てたい。『地域が子どもを育て、子どもが地域を元気にする』をモットーに取り組んでいきたい」と話している。

コーチ陣は、高橋代表を含め5人。教室名は、スクール立ち上げ人の高橋代表、井本寿明さん（40）、正呂地亮太さん（39）のそれぞれの名字の頭文字を取った。

年代や経験値、技量に対応した多彩なコースを用意しており、▽おおむね4、5歳児を対象とした「園児コース」（開講予定）▽サッカー初心者の小学生を対象とした「E（エンジョイ）コース」▽クラブチームに所属している小学生が対象の「育成コース」▽中学生以上が対象の「大人コース」▽親子でサッカーを楽しむ「自主練コース」―の5つがある。

高橋代表は、小・中・高校、大学、社会人とサッカーを続け、いずれの過程でも主将を経験。わが子が地元チームに入部したことを機に、昨年4月から、親子サッカーを仲間と始めた。仲間3家族の少人数で自主練に励んでいたが、仲間が仲間を呼び、自主練に参加する人数が100人という大所帯となったため、ニーズを感じ、「サッカー環境の充実を図ろう」と同スクールを立ち上げた。