兵庫県丹波市消防団女性消防分団(11人)が、同市内で街頭啓発キャンペーンを行った。買い物客に水消火器での初期消火訓練を体験してもらったほか、啓発チラシの配布や消防車両の展示を行うなどして、火災予防をアピールした。
水消火器の体験では、参加者が数メートル先に設置した炎のイラストが描かれた金属板(火点)めがけて勢い良く水を噴射させた。小さな子どもからも人気があり、分団員から使い方を教わると、真剣な表情で火点に向けて放水していた。
分団員は体験者に「火事を発見したら、まずは大きな声で『火事だー』と周囲に知らせる」と告げ、消火体験が終わると「自宅に帰られたら、家の消火器の使用期限の確認をお願いします」などと伝えていた。
熱心に啓発活動を行っていた分団員の2人は、「春は空気が乾燥し風の強い日も多い。農業などでやむを得ず屋外で火を取り扱う際には、水の入ったバケツなどを用意し、火が燃えているときはその場を離れないよう心掛けてほしい」と呼び掛けていた。