常設卓球場オープン 愛好家の社長が手作りで整備 「憩いの場に」

2023.03.12
地域

常設の卓球場を開き、愛好家の利用を呼び掛ける荻野裕典さん=兵庫県丹波市春日町野山で

兵庫県丹波市春日町野山の「おぎもくハウジングセンター」内に常設の卓球場がオープンし、社会人愛好家らが競技を楽しんでいる。同県丹波地域のサークルや教室は、学校や住民センターの体育館を借りて活動しており、常設の卓球場は珍しい。

おぎもく社社長で、卓球愛好家の荻野裕典さん(50)が、常設の卓球場があれば、愛好家が練習会場を事前予約せずとも、好きなときに練習ができると、空いた事務所棟に壁板を貼るなど手作りで整備した。「和久湧久工房卓球場」と命名。約100平方メートル、床から天井までの高さは3・3メートル。卓球台は3台。冷暖房、更衣室もある。利用料は1回500円。時間の制限はない。

荻野さんは、市外に練習に出掛けており、2年ほど前からは同県多可郡多可町に新しくできた卓球場に通っている。常設卓球場ができたことで、10代の学生から50代までが集い、打ち合っている。好きな人は週に何日も通っているという。

「年齢や性別、レベルに関係なく楽しめる憩いの場にしたい」と言い、「使いたいときに声を掛けてもらえたら、鍵を開けるので気軽に連絡して」と話している。荻野さんと友人は当面、木曜の夕方から練習する。

丹波篠山市から練習会に参加している競技歴25年以上のベテラン、川村あゆみさん(50)は、「台から離れて打つスペースがあり、冷暖房もある。週1回と言わず、毎日通いたいぐらい」と笑っていた。

問い合わせは荻野さん(extendhs555@gmail.com)。

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