春を感じさせる陽気になってきた兵庫県丹波篠山市。野辺のあちこちでは、「オオイヌノフグリ」が開花し、1センチにも満たない瑠璃色の花が、春の訪れを告げている。
ヨーロッパ原産の帰化植物。その美しい色合いから、「星の瞳」というロマンチックな別名もあるそう。ちなみに「フグリ」は陰嚢(いんのう)のことで、近縁種の「イヌノフグリ」の果実が犬のそれに似ていることから。オオイヌノフグリの果実はハートに近い形をしている。
厳しい冬を乗り越えて顔を出した瑠璃色の小さな花。今年も心がウキウキするような、ほっとするような景色を見せてくれている。