兵庫県丹波篠山市を通る舞鶴若狭自動車道、西紀サービスエリア(SA)下り線で、ガチャガチャの結果に応じてランチメニューが決まる券売機「ガチャめし」が4年ぶりに復活した。1回500円で、620円相当から大当たりとなる2500円相当の限定メニュー「但馬牛三昧御膳」などのメニューが当たる。同SA上下線では年間を通じ、地元の特産などに焦点を当てたガチャ企画を展開していくという。ガチャめしは4月9日まで。
スナックコーナーに設置しており、回せる時間は午前11時―午後2時。今回は「シン・ガチャめし」と題し、バージョンアップした。
レバーを回して出てきたカプセルの中に食券が入っている点は従来通り。今回から、多くの金融機関で小銭の取り扱いが有料化されたことを受け、小銭の消化機会にしてもらおうと、計測器を使って500円玉に両替できるようにした。小銭は1000枚まで両替可能。
メニューは約25種類。焼肉丼とローストビーフ、肉吸いがセットになった但馬牛三昧御膳のほか、但馬牛丼(1270円)、ささやま猪肉味噌煮込み丼(1180円)、丹波黒どりの親子丼(950円)、丹波篠山黒豆味噌ラーメン(880円)、黒豆を麺に練り込んだうどんやそば、カレーなどを用意している。
また、認知度拡大のため、ガチャめしのテーマソングを制作。SA内で放送する。
作詞作曲は、4人組バンド「IQ20」でボーカルを務める谷舗佳典さん(42)が手掛けた。谷舗さんは「老若男女問わず、耳に残り、思わず口ずさんでしまうようなメロディーを意識した」と語る。
ガチャめしは2017年の夏と年末、19年春に登場。1100万人のチャンネル登録者数を誇る人気ユーチューバー・ヒカキンさんが来訪し、ガチャめしに挑戦する動画を投稿したことで人気に火が付き、売り上げたカプセルは計2万個を超えた。
ガチャめしの復活を待ち望む問い合わせの声があり、新型コロナウイルスによる行動規制が緩和され始めたタイミングで復活した。同SA支配人の森村匡志さん(46)は「浮いたお金で、黒豆を使ったソフトクリームやパンなど、この地ならではのものを味わってもらえれば」とほほ笑む。
ガチャめし終了後の4月には、1回500円で、600―2000円相当のおもちゃが当たるガチャ企画「おもちゃのガチャチャ」を上り線で予定。その後も、黒豆を使ったパンが出る企画などを思案している。
森村さんは「スマホなどでは味わえない、実際に回したときのドキドキ、ワクワク感を味わってほしい。ガチャを通じて、丹波篠山の魅力を伝えていきたい。ゆくゆくは、西紀SAといえばガチャと言われるぐらいにしたい」と話している。