市街地の公民館や店舗などにひな飾りを展示する恒例イベント「丹波かいばら雛めぐり」(同実行委員会主催、大西修太郎委員長)が4月2日まで、兵庫県丹波市柏原町の13会場で開かれている。幕末から平成までの各時代の雰囲気が漂うひな人形が勢ぞろい。豪華絢爛な七段飾り計約40基を展示しているほか、御殿びなや内裏びな、市松人形、つるしびななども飾っている。さらに今年のえと「うさぎ」にちなみ、飛躍の年になることを願って数多くのウサギのつるしびなを制作して各会場やその周辺に飾っており、織田家ゆかりの城下町は、みやびで華やかな春の気配に包まれている。
メイン会場の「かいばら一番館」では、104歳の女性が所有している大正時代に作られた内裏びなをはじめ、昭和、平成時代の七段飾り約15基が飾られている。
ウサギのつるしびなは、柏原町内の新町、古市場、屋敷、石田の各自治会の針仕事が得意な女性が集まり、昨年5月からこつこつと500個ほどを制作してきた。
また、柏原藩陣屋跡では、成徳寺所蔵の織田藩の家紋が入った書類入れや汁器、馬具などの展示を行っている。
実行委員会は、「今年は展示会場も増え、どの会場も内容にボリュームがあって見応えがある。飛躍を願ってこしらえたかわいらしいウサギのつるしびなからも元気をもらって」とほほ笑んでいる。
同イベントは、6年前に「まちも人も元気にしていこう」と、柏原自治協議会、観光まちづくりの会、まちづくり柏原、市商工会柏原支部で実行委員会を組織し始まった。