新規就農家族を雇用 働き口確保で不安解消 道の駅が支援

2023.03.29
地域

パンの袋詰めに励む西川さん=2023年2月27日午後3時7分、兵庫県丹波市春日町七日市で

兵庫県丹波市春日町七日市の道の駅「丹波おばあちゃんの里」(野原正章支配人)が、農業を通年で学ぶ同市立「農の学校」の学生の家族をアルバイトとして雇用する取り組みを始めた。新規就農して事業が軌道に乗るまでは、収入面に不安を抱える学生がいることから、家族に“働き口”を提供することでその不安を解消し、市への定住を後押しするのが狙い。現在、1人を雇用しており、野原支配人は「収穫時期などは農業を優先してもらうなど、融通を利かせたい。丹波市に根差す人を増やすことができれば」と話している。

地域貢献で、可能な限り採用枠を用意する。在学中の学生本人も受け入れる。

同校で学び、このほど卒業した西川朋樹さん(43)の妻、あゆみさん(39)=岐阜県出身=が採用された。あゆみさんは「春日町内で就農する夫の手伝いをしたい思いがあり、農繁期には休みがもらえるなど、融通を利かせてもらえそうな働き口がなくて困っていた」と話す。

現在、ベーカリー製造部門で週4日、勤務している。「ゆかりがない土地で、仕事があってありがたい」と笑顔を見せた。

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