兵庫県丹波篠山市本郷にある松隣寺の境内で、キンポウゲ科オウレン属の多年草「バイカオウレン」が開花している。梅に似た直径1センチほどの白い花を春に咲かせることから、「妖精」とも言われる。見頃のピークは過ぎているが、今週いっぱいは見られそう。
同市内で確認されている自生地は2カ所のみ。貴重な花の生息域を守ろうと、同寺や檀家は周囲に柵を巡らせたり、数カ月に1回は清掃活動に励んだりしている。
今月、同寺の住職に就任した髙辻左京さん(25)は「修業でしばらく見られていなかったけれど、小さくてかわいらしい。全国でも限られた場所にしか自生しない花。大切に守り続けたい」と話していた。