特殊詐欺を未然に防いだとして、兵庫県丹波署(長尾恭志署長)は、同県丹波市の中竹田郵便局に署長感謝状を贈った。
同署によると、今年2月15日に60歳代の女性が来店し、「宝くじが当選したとメールが届いたので、当選金の受け取り口座を設定したい」などと窓口の永井美津子さん(53)に依頼。女性の話す内容や、当選金額が3000万円と高額だったことなどを不審に感じた永井さんは、女性と共にメールを確認して詐欺を確信。近藤利彦局長(52)が同署に通報した。
同署は、メールの相手は女性から口座番号や名義、暗証番号などを聞き出し、勝手にインターネットバンクを開設して現金を引き出そうとしたのではないかとみている。
永井さんは「未然に防ぐことができて良かった。今後も気軽に相談してもらえるような対応をしたい」と笑顔。近藤局長は「今後もお客の困り事に気が付けるようにしたい」と話した。
長尾署長は「最後の防波堤として、被害を防いでいただき、ありがたい」と感謝していた。