兵庫県丹波市内の川で、初夏の風物詩・ゲンジボタルの飛翔が始まった。木の枝や草に止まった雌を求め、雄が梅雨の晴れ間を縫って、夜の闇に縦横無尽に「命の光跡」を残している。
辺りが暗くなる午後8時頃から明滅が見えるようになる。周囲が明るいと自分の光が目立たないため、街灯の光が届かない川面すれすれや木の陰の暗い所で飛ぶ。
例年、6月上旬から中旬がピークで、その後、森にすむヒメボタルが見られるようになる。
ゴールデンウイーク中に激しい雨が降って増水したが、幼虫は4月中に上陸してさなぎになっており、今年発生分に関しては、影響は少ないとみられる。