兵庫県丹波篠山市の池のほとりなどで「ショウジョウトンボ」が飛び交っている。真っ赤なトンボだが、いわゆる秋の「赤とんぼ」(アキアカネなどアカネ属の総称)とは別物だ。
大きさは4、5センチほど。北海道から沖縄まで広く分布する。名前の由来は、架空の赤い怪物「猩々(しょうじょう)」を思わせることからで、雄は目も含めて赤くなる。雌は茶色い。
縄張り意識が強く、パトロール飛行に出ることもしばしば。尾を高く上げて威嚇したり、雄同士が縄張りを巡って追いかけ合う姿も見られる。
これから11月ごろまで地域を飛ぶ。1匹のトンボからも季節の移ろいが感じられる。
【丹波新聞虫部】