日本六古窯の一つ「丹波焼」の里で、兵庫県丹波篠山市今田町にある今田小学校・幼稚園が、丹波焼の魅力に触れるふるさと教育の一環として、同小の登り窯「あけぼの窯」でまき入れを体験した。
児童や園児は、こうこうと燃え盛り、最高温度は1300度近くになる窯内にまきを放り込んだ。投入口から噴き出す熱気に、おっかなびっくりの児童もおり、無事投入できると安堵の表情を浮かべていた。約150個の作品を入れて夕方までまきを投入し続けた。窯出しは23日に行う。
あけぼの窯は、地元の伝統工芸に親しんでもらおうと、2001年に丹波焼窯元の協力のもと、裏山の傾斜地に築窯。児童たちは毎年、学年ごとに設定したテーマに沿って作陶している。保護者でもある丹波焼陶芸家で組織する「あけぼの窯焼成委員会」(今年度は5人)が準備や指導役を務めている。
花瓶を作陶した4年生の児童は、「熱くてびっくりした。きれいな色に焼き上がってほしい」と期待していた。