卵塊しげしげ モリアオガエル産卵を観察 里山文化学ぶ高校生と地元小学生

2023.07.07
ニュース丹波篠山市地域地域自然

 兵庫県立篠山東雲高校3年生で「里山文化」の科目を選択している4人と、地域の自然について学んでいる同県丹波篠山市立多紀小学校の4年生(19人)が、同市内のささやまの森公園でモリアオガエルを観察した。座学で国内に生息するカエルの種類や生態などを学んだ後、同園の山中にあるため池でモリアオガエルを探したり、泡状の卵塊を観察したりして身近な自然に触れた。

クリーム色をしたメレンゲ状の卵塊をつくるモリアオガエルのつがい(大きい方が雌)

講師は同高の理科教諭、田井彰人さん。生徒や児童たちは、ため池の周囲を歩いてモリアオガエルを探した。足元の葉陰に身をひそめるモリアオガエルを見つけると、じっくりと観察。「きれいな色やなあ」「結構大きいなあ」などと、しげしげと眺める児童もいれば、怖がって近づくこともできない児童もいた。

観察会の進め方も学んだ生徒は、「児童たちの元気いっぱいの姿を見ていたら自分の小さい頃を思い出した。生き物が大好きだったけれど、多くをあやめていた記憶がよみがえり、反省しています」と苦笑いしていた。

小学生の児童は、「卵塊はふわふわしていると思っていたが、発泡スチロールみたいで、思っていたよりも硬かった」と話していた。

座学では、日本には43種類のカエルが生息していることや、モリアオガエルの卵塊の中には約500もの卵が入っていることなどの説明を受けた。

「里山文化」は、同高独自の科目で、先人たちの知恵や身近な環境問題を考える授業。同小4年は、川の生き物を中心に地域の自然について学びを深めている。

 

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