兵庫県丹波篠山市の旧雲部小学校グラウンドで30日、4年ぶりに「くもべふるさと夏祭り」(くもべまちづくり協議会主催)が開かれた。出店や盆踊り、お楽しみ抽選会、花火などを企画。多くの住民らが訪れ、のどかな田園地域に、コロナ禍前のにぎわいが戻った。
あんどんは地元の城東小学校、かやのみ幼稚園の子どもが製作。計131点の出品があり、夏祭りの雰囲気を演出した。優秀者は会場で表彰した。
総踊りでは、地元グループ「城東音頭みつ節保存会」(約15人)が出演。やぐらを組み、民謡「デカンショ節」と「城東音頭」を披露した。踊り方がわからない人も、前の人を真似て踊り、時間が経つに連れて輪が広がっていった。
出店では、スーパーボールすくいやわなげ、くじ引きがあり、子どもたちでにぎわった。焼きそばなどの飲食メニューは売り切れるほどの盛況ぶりだった。
来場した小学5年生は「コロナのせいでやれていなかったので、久しぶりにできてうれしい。色んな屋台を巡れて楽しい。『夏』って感じがする」とはにかんだ。
同まちづくり協議会の山田俊朗会長(73)は「4年ぶりでどれだけ人が集まるか不安だったが、多くの子どもに集まってもらえた」と顔をほころばせた。