兵庫県丹波市市島町内の寺院でつくる同町仏教会が、同市市島町南の最明寺などで、同町内の小学生が座禅やレクリエーションを楽しむ「夏期学園」を行った。新型コロナウイルスの影響などで5年ぶりとなった今年は23人が参加。夏休みの貴重な思い出をつくった。
座禅は、本堂で朝夕の2回体験した。夕方にはヒグラシが鳴く中、両手をお腹の前で組んで姿勢を整え、ゆっくりと息を吸い、自分と向き合った。
同仏教会の仲江元明会長(57)は「車もアクセルを踏んでいるだけでは、事故に遭う。体を動かすことと、止まることの両方が大切。帰ったらゆっくり寝られると思う」と説いた。
昼食時には、近くの市島製パン研究所の三澤孝夫さんの指導のもと、ハンバーガー作りを体験。1人ずつ食材を選び、自由な発想でオリジナルのハンバーガーを作った。ペットボトルロケット飛ばしや、アウトドアスポーツのモルックなども、閉校した鴨庄小学校のグラウンドで楽しみ、にぎやかに遊んだ。
参加した小学校3年生は「座禅の時は無心。一人で静かになれた。疲れたけれど、楽しい思い出になった」と話した。