「ゴキゲンてくのろじ」代表社員 湯山加奈子さん(丹波市春日町古河)

2022.11.20
たんばのひと

湯山加奈子さん

移住の地でIT人材育成

静岡県御殿場市の出身。2013年、丹波市に移り住み、子育て中のママさんたちにITのスキルを身に付けてもらうための講座「ママパソ」の活動を続けてきた。18年10月、「笑顔のためのテクノロジー」を経営理念に掲げた会社「ゴキゲンてくのろじ」を立ち上げ、ホームページの制作や運用、事業所などのSNSの投稿代行などの事業を展開している。

沼津高専の制御情報工学科を卒業。機械系の会社などで勤めたのち、プログラミングを学び、東京のIT業界で働いた。業界の仲間たちの旅行に参加した時、丹波市からの参加者と知り合い、「丹波に遊びにおいでよ」と誘われた。

2泊3日でやって来ると、地域活動に熱心に取り組む人たちを次から次へと紹介された。「何だか外堀を埋められたような感じで移り住むことになりました」と苦笑いするが、「地域は都会と比べて不便だからこそ、ITが役に立つはず。もっと人に喜んでもらえるITの仕事がしたい」と思っていた頃だったこともあり、移住を決めた。移り住むと同時に、移住者が働くデザイン会社として13年11月にスタートした「ご近所」で働き、「ママパソ」の活動も始めた。

「ママパソ」で学んだ人の中には、当初、検索の仕方も分からなかったのが、今ではパソコンを使ってデザインをする仕事をするまでになった人もいる。「会社では、学校からの依頼で子どものプログラミング教室を開いています。今後、この教室をさらに拡充させ、自動の草刈りロボット開発や、ITを駆使した空き家の管理、獣害対策など、地域の課題に対応できるような人材を育てたい」と夢を描く。39歳

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