人手足りず「力貸して」 台風で被害の福知山市災害VC 「手作業で土砂出すしか」

2023.08.21
地域注目

民家の敷地内に入り込んだ泥や土砂を詰め、運び出すボランティア=21日午前11時27分、京都府福知山市大江町市原で

台風7号の影響で、土石流が民家に流入し大きな被害が出ている京都府福知山市の旧大江町地域で、災害ボランティアが活動している。23日まで開設している災害ボランティアセンター(VC)は「平日の人手が足りない。力を貸して欲しい」と、ボランティアを募っている。

 

福知山市災害ボラセンのHPはこちら

 

福知山市役所大江支所駐車場にある現地VCで、午前9時ー11時に受付をする。当日受付可能。道具は持参不要。長袖、長ズボン、長靴、帽子やヘルメット、ゴム手袋、タオル、熱中症予防用の飲み物、食べ物を持参する。ボランティア募集受付専用電話(0773・25・3024)へ。

 

災害VCは19日に開設。19日土曜は118人、20日日曜は120人が従事したが、21日月曜は46人だった。

運搬車や一輪車が通っている部分は、土砂で埋まった川。幅2・5メートル、深さ2メートルほどの田中川が埋まり、道路と同じ高さになっている

危険で現場に近づけない、人力で作業が困難な所を除き、派遣依頼は43件。

災害VCを運営する同市社会福祉協議会の夜久豊基会長は、「由良川の氾濫、内水あふれによる水害がこれまでにあったが、今回は土石流で砂防ダムが埋まり、谷あいの住宅被害が相次いでいる。手作業で土砂、泥をかき出すしかない。近隣市の方の力もお借りしたい」と、ボランティア参加を募っている。

福知山市北部の坂浦で、48時間雨量(14、15日)が294ミリに達した。

関連記事