何がいる? 小学生が地域の川で生き物調査 豊かな生態肌で学ぶ

2023.08.31
丹波市地域自然

水生生物の捕獲に挑戦する児童たち=2023年8月31日午前10時40分、兵庫県丹波市春日町野上野で

兵庫県丹波市立春日部小学校1―6年生計103人が31日、地域を流れる竹田川で生き物調査を行った。網ですくったり、石をどけたりして、約30種類を確認。多様な水生生物がすむ豊かな生態を肌で学んだ。

地域の自然環境について知ってもらおうと、地元の野上野自治会が企画し、今年で13回目。住民4人と、同市の自然体験施設「青垣いきものふれあいの里」の職員2人が、捕獲した水生生物について教えた。

 

発見したスッポンの幼体

「冷たい」と澄んだ川に足を入れた児童たちは、「すばしっこい」と苦戦しながら魚を捕獲。カワムツやオイカワ、モロコ、ムギツクなどの淡水魚や、綺麗な水底に生息するナミウズムシなどを捕まえた。スッポンの幼体も見つけた。

今年6月1日に「条件付特定外来生物」に指定され、放出や販売目的での飼育が禁止されたアカミミガメとアメリカザリガニも発見。同施設職員は「悪い子ではない。違う国に住んでいたのに、人間の都合で日本に無理やり連れて来られた。生き物はどこで暮らすのが一番幸せか考えて」と語り掛けた。

「条件付特定外来生物」に指定されたアカミミガメとアメリカザリガニ

6年生の児童は「外来生物は飼ったら死ぬまで面倒を見ないといけないことが分かった」、2年生の児童は「触ったり、観察できたりして楽しかった。地域にこんな環境があるのはうれしいし、大切だと思った」と話した。

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