お米取れたよ 小学生が稲刈り体験 草引きの苦労も知る

2023.09.12
地域自然

「お米取れたよ」。刈り取った稲を掲げる児童たち=2023年9月11日午前9時32分、兵庫県丹波市春日町新才で

兵庫県丹波市立船城小学校の全校生(55人)が11日、近くの田んぼで稲刈りを体験した。5月に自分たちの手で植えたコシヒカリが育ち、ところどころに生える雑草と見分けながら、黄金色に輝く稲を刈り取った。

毎年行っている恒例行事。同市春日町の農業会社「CKF」が管理する田んぼ(約10アール)で体験した。草引きの苦労を知ってもらえるよう、あえて雑草は残しておいた。

稲刈り前には、JA丹波ひかみ春日支店の職員が「こまめに草引きをしないと、草に栄養が取られて、良い米ができなくなる」と教えた。

鎌の使い方に注意しながら、上級生と下級生でペアになり、一列になって刈った。稲はコンバインに入れ、脱穀後は、冬にわらで縄を作る「縄ない」で使うためにとっておいた。収穫したコシヒカリを児童が味わえる機会も設ける予定。

1年生の児童は「楽しかった。草はいらないし、刈るのは大変だと思った」、6年生の児童は「苗からこんなに育つのがすごい。縄文時代から今につながる米作りの歴史を感じる」と話した。

関連記事