兵庫県丹波篠山市内の稲刈り後の田んぼで、初秋の風物詩の「干しわら」作りが始まっている。円錐形に組まれたわらの束がきれいに”整列”する姿は、芸術作品のようにも見える。
市内で干しわらを作る目的は、ほとんどが特産の「山の芋」栽培に用いるためのもの。乾燥させたわらを畑に敷き詰めることで防草シートの代わりになったり、保湿・保温効果があるという。稲刈り後の田で農家が一つひとつ手作業で組み上げる。
わら頭巾をかぶった妖怪「呼子(よぶこ)」(やまびことも)の群れようにも見える干しわら。今の時期しか見られない圧巻の景色が、季節の移り変わりを伝えてくれる。