9月18日の敬老の日にちなみ、兵庫県丹波篠山市の酒井隆明市長らが1日、福住の介護老人福祉施設「やまゆりの里」で暮らす107歳の畑中もと子さんと、103歳の梶屋光乃さんに祝いの品を贈った。19日にも長寿祝福訪問(対象3人)を実施する予定。
市社会福祉協議会の前田公幸会長、市老人クラブ連合会の森口武治会長らも訪問し、畑中さんと梶屋さんに、「これからもますますお元気で」などと祝福の言葉を添え、タオルケットとコチョウランの鉢植えを手渡した。
畑中さんは味間奥出身。歩行器を使用しながらも、食器を拭いたり、洗濯物を畳んだりと、自身で身の回りのことをしている。月に1回ほど、巻きずしを施設のみんなで作る際には、たまごを焼く担当をし、日頃から自分の食べたいものは自分で調理している。好物はマクドナルドのフライドポテトだそう。冗談を言って職員を笑わせるのが得意で、施設でアップルパイを食べながら職員と談笑するシーンがTikTokで公開されると、98万回再生を突破する人気を博したという。畑中さんは「長生きの秘訣はないが、おかげさまで大病もせず、気が付けばここまで来ていた」とほほ笑んだ。
梶屋さんは市野々出身。車いすで過ごしているが、足腰が達者だった頃は野菜作りが趣味だった。今夏の猛暑で誕生日以降、少し体調を崩したが、職員とのおしゃべりを楽しみにし、昭和歌謡を口ずさんだり、塗り絵に夢中になったりして日々を過ごしているという。
6月末時点で、市内における101歳以上(大正11年9月18日以前生まれ)の高齢者は男性4人、女性26人。最高齢者は来月108歳を迎える女性。